銚子連絡道を一般道で新規格

石毛県議の提言受け、県が方針変更

 石毛之行(いしげくにゆき)県議=1期目=は、銚子市から選出され、県民の安心・安全な生活とふるさと銚子の地域活性を願い、県政活動に尽力しています。道路行政や観光振興など市民の声を生かしています。
 6月県議会では一般質問に登壇。「銚子連絡道路の整備」で、高規格の有料道路の整備では40年以上かかる−として昨年より早急な見直しを提言、今回県側は国の地域高規格道路整備でなく、一般道の新規格で早期整備を図る方針変更を明らかにしました。また、「合併問題」の県支援策、銚子漁港整備の「水産問題」、銚子商と銚子水産の高校再編の「教育問題」といた地域課題の改善策を取り上げ、質疑の中で県執行部に訴えました。

石毛  銚子連絡道路の横芝光から匝瑳市間の整備区間約5キロメートルの進捗状況と、見通しはどうか。
県土整備部長  現在関係機関協議等を実施しているところであり、今年度から都市計画決定の準備に入りたい。
 また、今後は今年3月25日に開通した山武市から横芝光町間の1.6キロの整備に、有料道路の資金を投入しましたが、10年近くを要したことから、これまでと同じ整備方針では、完成までに長年月を要すると考えています。
石毛  全線の早期完成・渋滞緩和に向け、県の考え方として新たな動きがあると聞いているが、特に旭市から銚子市内にかけての取り組みはどうか。
県土整備部長  早期全線供用と効果を図るため、規格・構造の見直しや現道活用のルート選定という徹底した事業費の削減と、さまざまな制度利用、緊急性と整備工か野高い区間から動じ整備を行いたいと考えています。
 旭−銚子の区間は今年度、事故多発区間となっている銚子市三崎町から旭市八木までの5.2キロを改築事業で、また旭中央病院へのアクセス道路として期待され銚子連絡道路の一部となる旭市道01-031号線の約1キロを交付金事業によって、それぞれ新規に事業化したところです。

子どもたちの心の教育は地域の人間関係づくりから

石毛  子どもたちの心の教育を進めるには教師をはじめとする地域の豊かな人間関係づくりが大事だと思うが、県の対応は。
教育長  子どもたちの心の教育を進めるためには、教員や保護者を含めた地域の大人が子どもを育てる当事者の意識を共有し、相互の理解と協力のもと、良好な人間関係を構築していくことが重要と考えています。
 教育委員会では豊かな人間関係づくりプログラム事業において、教員向けの「人間関係づくりのためのヒント集」を作成・配布し教員の資質向上に努めています。
 さらに地域と教員の交流、NPO活動やボランティア活動を通じて豊かな人間関係づくりに寄与していきたいと考えています。

要望

・銚子漁港黒生地区における効果の高い整備と早期完成をお願いする
・沖合い漁業の効率的な操業を図るため、銚子沖合域の漁場調査の体制を強化し、漁業者に的確かつ迅速な情報提供を行うよう要望する
・漁業経営の近代化、合理化を推し進めるため、漁業経営者と協同して、経営体の経営改善に対する支援策強化を図るよう要望する。

合併第2ステージ推進構想

県は「体制強化の支援を」

石毛  基礎自治体において自己決定そして政策づくりをしていく必要がある。合併推進構想の策定に当たっては、地域資源を最大限生かすことができる理想的な組み合わせを示し、第2ステージの合併が中途半端なものにならないようにすべきと考えるが、県はどのように取り組んでいるのか。
知事  真の分権型社会を実現するために、市町村は、これまで以上に政策立案能力そして行財政能力の面で足腰を強くし、自立性・総合性を備える必要があります。市町村でそれだけの政策化の能力が必要になってくると思います。
 また、生活圏や歴史的、文化的に一体性のある市町村は、合併により規模を拡大することにより、その地域性の財産を最大限に生かしてまちづくりや産業振興等を一体的に行うことが可能になります。これによって、地域のポテンシャルを高め、一層の発展につなげることが期待をされています。
 そこで、これからの基礎自治体は、現状の広域市町村圏の規模を考慮したときに、概ね人口10万人程度以上の規模が適当と考えられています。県としてはこのような基礎自治体のあるべき姿が実現でき、より大きな合併効果が見込まれる組み合わせを示すべく、合併推進構想の策定に取り組んでいるところです。
 この合併推進構想は、千葉県の将来を決める大変重要な仕事だと認識しています。

合併構想、具体的な公表すべき

石毛  構想の公表に当たっては、合併の組み合わせごとに個々の合併効果を具体的な数値を挙げわかりやすく示すなど、市町村や住民が議論するための材料を十分に提供すべきと思うがどうか。
地域振興担当部長  市町村合併の実現に至る道のりは、市町村や住民が十分に議論し、納得できることが重要です。このため、策定に当たり、各地域で合併について議論が活発に行うことができるよう地方分権時代における合併の意義や、人口・高齢化、財政等の将来の見通しなどの情報を、市町村や住民の方々に対し、十分に、しかもわかりやすく提供していきます。
 また、公表に当たりましては、これからの作業になりますが、組み合わせごとの合併効果についても、できるだけ具体的に示していきたいと考えています。
石毛  県は合併市町における政策立案能力の向上など、新たなまちづくりに向けた体制づくりを協力に支援していくべきと思うが、具体的にどのように取り組んでいくのか。
地域振興担当部長  合併市町の体制整備への支援は大変重要です。市町村合併の第1ステージに置いても、一つとして県と合併市町との協働研究会の実施、二つとして一部県負担による県職員の派遣等の人事交流、三つとして市町村職員を対象とした政策法務研修等の実施などの支援を行っています。  この結果、昨年合併した旭市において、県との「新しいまちづくり協働研究会」で検討した、都市と農村との交流事業である「幽学の里で米作り」が本年度実現するなど、具体的な効果が一部出てきているところです。今後も合併市町の将来を見通して、新市町のまちづくりは県であるとの認識のもと、全庁を挙げて総合的に支援していきます。
石毛  合併推進構想を策定する立場である県は、自らの自治体としての責務・役割をどのように考えているのか。
知事  分権型社会においては、現在県が担っている役割のうち、まちづくりや福祉など住民生活に密着した事務事業は、住民に最も身近な市町村において一元的に担えるようになることが理想です。  その場合の県の役割は一つ、重要な社会資本の整備、広域的な環境保全、地域経済の振興など、より広域性、そして総合性の高い事務事業の推進。二つとして高度医療、新産業の創出、先端技術の試験研究など高度・専門的な事務事業や時代を先導するような政策の推進。三つ目は市町村との対等・協力関係に基づいた連携の一層の推進などを重点的に担います。

20年度統合の銚子高校

商業・水産の伝統生かす

石毛  高校再編で既に男女共学化した学校の成果はどうか。また、銚子高校の共学化のメリットをどう考えているのか。
教育長  今回の再編計画で単独校での共学化を5校で実施、男子生徒の学校選択肢が拡大され、学習や部活動など全般に好評で活性化が見られ良好な評価を得ています。佐原白楊高校や茂原高校では志願者が増え、男子の入学者も半数近くに達しています。  県立銚子高校でも男女の切磋琢磨と互いの人格を尊重する学校生活によって、活気ある学校づくりが期待されています。
石毛  平成20年度に統合する銚子商業高校と銚子水産高校の準備状況はどうか。
教育長  平成16年10月に統合準備室を設置、改編計画を策定しました。本年度当初には、銚子商業高校の商業科と国際経済化を統合、また銚子水産高校の既存3学科の統合を行い、それぞれ商業科と海洋科を設置しました。現在、教育課程、制服、施設設備を検討しています。今後も両校のよき伝統を継承し、商業教育と水産教育をさらに充実させるとともに統合のメリットを生かした幅広い学習に対応できる、より魅力ある学校にしていきたい。

要望

 銚子高校の共学化や銚子商業と銚子水産との統合に見合った施設・設備の充実、教職員配置等を図るよう要望する。

6月県議会自民党代表質問

県予算、依然厳しい財政状況

 6月定例県議会で最大会派の自民党代表質問に、山口登県議=夷隅郡選出、2期=が登壇しました。  山口県議は、市町村教育委員会や企業から異論が出ていた障害者条例案について、「県民の声を集めたという条例案に多くの問題点が噴出した」と指摘。堂本暁子知事が県議会の初日で、条例案の修正を明言したことから条例案の取り下げを迫った。財政問題では、2005年度の県予算収支見通しを質問。経費節減で25億円程度の黒字との回答があった。今年度当初予算で生じた180億円の財源不足の解消策については「現段階で確たる変動要素は見込めず、県税などの歳入確保と経費節約に取り組むほかはない」と、景気回復にも依然厳しい財政状況であることを答えた。
 このほか、市町村合併、三番瀬問題、ちば県民共生センター関係条例、柏の葉キャンパス駅前土地処分問題など幅広く県執行部の姿勢をただした。



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